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訪問、葛利毛織。
4月9日に
マイスターファクトリーの生徒の皆さんと、
愛知県一宮市にある『葛利毛織工業株式会社』さんを訪問してきました。

葛利毛織さんが使っている低速織機を見学させて頂くだけではなく、
効率を求めて高速織機を使う機屋さんが多い中、
今でも伝統的な物作りを続け、
企業として存続させていらっしゃる姿勢を学び取るためです。


テーラードの世界でも高齢化が進み、技術の伝承が進んでいません。
こうした現実は、物作りの現場あちこちで起こっています。
早く何とかしないと、技術は消滅してしまいます。
それどころか、既にどうにもならない、
そう言う人もいるほどです。

我々テーラードの業界を含め、様々な物作りの現場に対して、
例えば国も、その伝承に関わる費用負担など、次世代への継承を考えて欲しいです。
一朝一夕で何とかなることではありません。
今まで培ってきた先人の文化を無くさないために何が出来るのか。
最近、子供が国力増強の糧と言われていますが、子供がいても文化がなければ、、
BCAのメンバーばかりか、マイスターファクトリーの生徒たちにも、
今回の訪問は色々なヒントを投げかけてくれました。

葛利毛織の葛谷社長、葛谷専務、
そして職人の皆さま、どうもありがとうございました!


マイスターファクトリーの生徒が訪問記を書いていますので、こちらも是非!



【補足】葛利毛織工業について
葛利毛織さんが誇る低速織機で織り上げられる生地は
手織りの感覚に近く、糸(繊維)への負荷を極力少なくすることができるため、
手触りや肌触りの良い「むっくり」とした弾力のある生地になります。


生地の織り方も、どんどん高速化(効率化)が進み、
スピードが上がれば上がるほど、糸を強く引っ張って織らなければなりません。
太い1本の毛糸を両手で引っ張っているところを想像してみて下さい。
引っ張れば引っ張るほど、毛糸は伸びて細くなっていきます。
すると、毛糸の風合いも変わってしまいますよね。
細く堅く、フンワリ感がなくなります。


高速で織る場合、緯(ヨコ)糸を打ち込むスピードが早くなるので
緯(ヨコ)糸を経(タテ)糸に素早く通す為に、経(タテ)糸にもテンションを掛けます。
その結果、上記の毛糸のように、フンワリ感のない生地になってしまいます。


低速織機(ションヘル)について更に詳しい内容につきましては
マッセアトゥーラのブログに掲載されています。


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